人的資本経営の考え方

当社の持続的な成長や事業価値の向上において、人材は最も重要な経営資源であると考えています。

当社が考える人的資本経営とは、「人を犠牲にしない」経営です。

「何のためにここで働いているのか」という問いに対し、「生活のため」と答える人がいないことを理想としています。

「もしお金と時間に余裕があれば、本当は他のことがしたい」と思うのであれば、それは自分の人生を犠牲にしていることになります。

評価されるために働くのではなく、一人一人が自らの幸せのために働ける、やりがいのある環境づくりに努め、エンゲージメント向上をイノベーション創出の原動力とします。

企業に求められること

近年、環境(ESG)や人権に対する意識が高まってきた中で、企業においても目先の利益だけなく、環境や人を犠牲にしないサステナビリティの達成が求められています。

当社においても例外ではなく、特に「人を犠牲にしない」サステナビリティを重視した経営を目指しております。 

人的資本経営の方針(非財務活動)

高い生産性が利益向上につながることは明らかですが、当社は生産性を上げる一つの大きな要素が非財務活動の中の人的資本であると考えております。

よって、非財務活動のうち、人的資本経営に最も力を入れることで生産性を高め、その結果利益を上げるという構図を描いています。

「生産性」と「人の心」の関係性

当社が考える人的資本経営とは、「人を犠牲にしない」経営です。

お金や生活のためではなく、一人一人が自分自身の人生や幸せのために働ける環境づくりに努め、エンゲージメントを高めていきたいと考えております。

なぜならば、「生産性」と「人の心」の関係性を見た時に、生産性がエンゲージメントに連動することが実証されているからです。

従来相関があると考えられてきた「従業員満足度」は、実際生産性に連動しないことが科学的に証明されており、「従業員幸福度」についてもその関係性は不確かと言われています。

ですが、エンゲージメントと生産性が連動することは現在コンセンサスを得ている事実であるため、我々の人的資本経営のアクションプランは、エンゲージメントの向上に設定いたしました。

エンゲージメントの心理的風景

エンゲージメントの向上に必要不可欠なのが、心理的安全性が担保されているという風土です。

大前提として心理的安全性が担保されていないことには何をしてもエンゲージメントは上がらないため、必要条件であると位置づけています。

それを踏まえた上で、エンゲージメントの正体を日本語に置き換えるならば、「プライド」「わくわく感」「熱中」といった心理風景の集合体を指すと考えました。

エンゲージメントと人的資本経営(APT)の関係図

エンゲージメント向上のための人的資本経営のアクションプランとしては、「意義・価値」「適性」「チャレンジ」の3つをターゲットに定め、実行してまいります。

その意義や価値を実感しながら、自分の適性に合った仕事においてチャレンジできる職場環境が、プライドやわくわく感・高揚感、熱中といった心理風景を醸成し、エンゲージメント向上につながるものと考えております。

具体的には、エンゲージメントサーベイによってeNPS※と勤続意向を結果指標とし、その要因を8つの項目に分けて調査しています。

2024年11月18日時点では、当社のエンゲージメントスコアは平均よりも23pt高い結果となりましたが、当社の目指す数値と実現のためのアクションプランを策定し、エンゲージメントスコアをKPIとして設定いたします。